へこみ修理で後悔しないために

後悔しないために

車にヘコミを見つけると、

「早く直したい」
「どこに頼めばいいんだろう」

と、修理を急いでしまうことがあります。

でも、その前に少しだけ立ち止まって考えてみてください。

車のヘコミを直す方法は、一つではありません。
選ぶ修理方法によって、仕上がりだけでなく、費用や修理にかかる時間・手間、修理後の車両価値も変わってきます。

大切なのは、「なぜ、このヘコミを直したいのか」をもう一度考えてみることだと思います。

「大切な車だから、ずっときれいに乗りたい」
「売却するときの査定や評価を良くしたい」

何を大切にするかによって、選ぶ修理方法も変わってくることがあります。

だからこそ、急いで修理方法を決めるのではなく、自分が何を大切にしたいのかを整理すること。
それが、へこみ修理で後悔しないための最初の一歩だと考えています。

ヘコミを直したい理由によって

見るたびに気になる

乗るたび、洗車をするたび、つい目がいってしまう。
そんなヘコミなら、修理費用だけではなく、「これから気持ちよく愛車に乗れるか」が大きな判断材料です。

できるだけ長くきれいに乗りたい

これからも長く乗る愛車なら、仕上がりもそうですが、元の塗装を残せるかどうかも選択基準になります。

売却や下取りを考えている

「ヘコミがあると査定額が下がるのでは」と心配になることがあります。
ただ、修理にかけた費用以上に査定額が上がるとは限りません。
売却が目的であれば、修理する前に一度査定を受けてみるという考え方もあります。

リースや残価設定車の返却を予定している

返却前だからと、すぐに修理を決める必要はありません。
まずは契約内容や返却条件を確認し、そのうえで修理するかどうかを考えた方がよい場合があります。

キズや塗装の剥がれもある

ヘコミだけでなく塗装にも損傷がある場合は、サビや今後の劣化も考える必要があります。
その場合、再塗装も含めて考える必要があります。

目立たないし、あまり気にならない

目立たない場所にあり、ご自身もそれほど気にならない。
修理費用をかけても、車の使い方を考えると大きなメリットを感じない。
そんな場合は、「今は直さない」という選択があってもいいと思います。

修理方法の選択肢

鈑金塗装

ヘコミやキズのある部分を修復し、塗装をして仕上げる、一般的な修理方法です。
損傷の状態に合わせて、鈑金やパテによる成形、パネル交換などを行い、最後に周囲の色に合わせて塗装します。
キズや塗装の剥がれを伴うヘコミにも対応しやすく、幅広い損傷に対応できる修理方法です。

鈑金塗装・パテによる成形

ヘコミや変形した部分を鈑金でできるだけ元の形に戻し、必要に応じてパテで表面を整えたあと、下地処理、塗装をして仕上げる方法です。
今あるパネルを生かして修理できることが特徴で、比較的小さめの損傷に選ばれます。
ただし、損傷が小さい場合でも、パネル交換のほうが適していると判断されることもあります。

鈑金塗装・パネル交換

損傷したパネルを修理するのではなく、パネルそのものを交換する方法です。
比較的大きな損傷で修理するよりも交換したほうが適していると判断される場合に選ばれます。
複雑な損傷にも幅広く対応できることが特徴です。

部品交換

バンパーやプロテクターモールなどの樹脂製部品の一部には、塗装済みの新品部品が用意されていることがあります。
その場合は、新しい部品に交換するだけで対応できることがあります。
ただし、すべての車種や部品に塗装済みのものが用意されているわけではなく、価格や在庫によっても、修理や塗装をしたほうが適していると判断される場合もあります。


デントリペア

塗装をせずに、ヘコミのある部分を専用のツールで元の形に近づけていく修理方法です。
元の塗装を残せることや、比較的短時間で修理できる場合があることが特徴です。
ただし、すべてのヘコミに対応できるわけではなく、ヘコミの大きさや深さ、場所、塗装の状態などによっては、鈑金塗装のほうが適していると判断されることがあります。

詳しくは、「鈑金塗装・デントリペアについて」ページをご覧ください。

できることと限界

これまで鈑金塗装・デントリペア両方の修理に携わってきた経験から、私はこう考えています。

鈑金塗装もデントリペアも、傷んだ状態を整えるための「修理」です。
どちらも、新車時の状態を完全に再現できると約束できる方法ではありません。

デントリペアには、元の塗装を残せるという良さがある一方で、施工できるヘコミや仕上がりには限界があります。
鈑金塗装には、キズや塗装の損傷まで含めて直せる良さがある一方で、元の塗装を残せないという特徴があります。

仕上がり・車両価値を優先したい。
費用をできるだけ抑えたい。
短い時間で直したい。
元の塗装を残したい。

何を大切にするかによって、選ぶ方法は変わります。
そして、これらすべてを同時に満たせる修理方法を見つけることは難しいと思っています。

だからこそ大切なのは、「どちらの修理方法が優れているか」ではなく、「何を大切に想うか」「何を優先したいか」を整理することだと思います。

それぞれの違いを知ったうえで、ご自身が納得できる方法を選んでいただきたいと思っています。

「直さない」という選択

ヘコミを見つければ、できればきれいに直したいと思うものです。
そこには、愛車への想いがあるからだと思います。

ただ、どんな修理にも費用がかかってしまいます。
だからこそ、愛車への想いだけでなく、かける費用とのバランスを考えることも大切です。

しっかり時間と費用をかけて直すのか、少し仕上がりをおとして時間やコストを抑えるのか、今回は直さないのか。
修理することだけが正解ではありません。

愛車への想いと費用の両方を大切にしながら、ご自身が納得できる選択をしていただければと思います。

車両価値について

ヘコミがあると、「査定額に大きく影響してしまうのでは」と心配になることがあります。
しかし、ヘコミの大きさや場所、車の年式や状態によっては、思っていたほど査定額に影響しないこともあります。

一方で、費用をかけてきれいに修理したからといって、必ずしも車両価値が損傷前の状態まで戻るとは限りません。

また、修理したパネルや修理方法によっては、その後の査定や車両価値に大きく影響がでることもあります。

大切な愛車だからこそ、きれいに直したいという気持ちも大切です。
しかしその一方で、修理にかかる費用と、その修理が車両価値にどのような影響を持つのかを一度考えてみることも、後悔しないための判断材料になると思います。

詳しくは、「修理後の車両価値について」ページをご覧ください。

金銭的な価値だけではない

車両価値と、愛車への想いは、必ずしも同じではありません。

査定額にはほとんど影響しない小さなヘコミでも、見るたびに気になってしまうことがあります。

ずっと大切にしてきた車
若い頃から憧れていて、ようやく手に入れた車
初めて自分のお金で買った車
大切な人から譲り受けた車
家族との思い出がたくさん詰まった車

その人にとっての価値は、修理費用や車両価値だけでは決められないものです。

見るたびに気になっていたヘコミがなくなり、また気持ちよく愛車に乗れるようになる。
そこにこそ、大きな価値があります。

金銭的な価値だけでなく、その車をどれだけ大切に想っているのか。

それも、修理するかどうかを考える大切な判断材料の一つだと思います。

ご相談ください

「デントリペアでお願いします」と決めてからご相談いただく必要はありません。

写真やお車の状態を確認し、デントリペアが向いていないと思えば、そのこともお伝えします。
修理を急がない方がよいと思えば、それもお伝えします。

大切なのは、修理することではなく、納得して選ぶことだと考えています。

「自分の場合はどの方法がいいんだろう」
そう思った段階でご相談ください。

大切な愛車だからこそ、
急いで決めず、納得できる方法を選んでください。

後悔のない選択を一緒に考えましょう。

お気軽にご相談ください。